<< アルゼンチンババア | TOP | 名探偵コナン 紺碧の棺 >>

ブラッド・ダイヤモンド
ブラッドダイヤモンド予告見た時に、まず「ディカぷー太ったな〜」と思った今作、はじめは「1個のダイヤを巡ってデイカプリオが駆け回るアクションもの」だと思ってました。
公開が近付くにつれ、「ドキュメンタリー半分」「事実を元にしてる」「問題提起作」であることを知って、興味湧きつつも、ひたすら残酷であろう内容が想像出来てちょっぴり尻込みも。(大量虐殺ものはすぐに悲惨メーター満タンに鳴っちゃうんで、どうにも「胸焼け→やがて興ざめ」になりがちなんですよね)

それでもやっぱり興味はあったので、公開日に行ってきました。
ストーリーは、
90年代、アフリカ・シエラレオネ共和国。
世界でも屈指のダイヤモンド原産地であるこの国は、内戦のただ中にあり、反政府組織RUFによる殺戮行為が日々繰り広げられていた。
RUFは村を襲い、女を殺し、男の手足を切り落とし、子供を兵士に仕立て、連れ去った働き手を使っては資金源であるダイヤを掘らせている。数知れない人々が、RUFにより殺され、生き残った者も住む場所を無くしていた。
ソロモン(ジャイモン・フンスー)もその一人。彼の村は焼かれ、妻と子供達とは生き別れ、彼自身も捕らわれてダイヤ採掘に従事させられていた。
ある日、100カラットは下らない巨大なピンクダイヤの原石を見つけたソロモンは、ダイヤが呼び込む災いを憂い、監視の目をくぐってダイヤを隠す。
その後、政府軍の襲撃のどさくさにより、なんとかRUFの拘束から逃れるも、家族の行方は全く分からなくなっていた。
一方、非合法ダイヤのディーラーであるアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、ひょんな事からピンクダイヤの存在を嗅ぎ付ける。
「あのダイヤさえあれば、家族を探すなど簡単だ」
巧みにソロモンに近づくアーチャー。
不信感を募らせるソロモンだが、NPOの行方不明人捜索が手詰まりの今、アーチャーを頼る他はない。奇妙な旅の道連れとなった二人は、ダイヤの隠し場所を目指し密林を歩き始める。
そんな彼らの前に、ジャーナリストのジェニファー(マディー・ボウエン)が現れる。彼女は、非合法ダイヤの密売ルートを暴く野心に燃え、危険なこの国に単身留まっていた。
ジェニファーの手引きにより、家族との再会を果たすソロモン。
しかし、愛する息子の姿はそこになかった。息子・ディアはRUFにさらわれていたのだ。
「あの利発で素直なディアがRUFの元に! 息子を助けなければ!」
嘆くソロモンだが、あくまでダイヤを求めるアーチャーは容赦がない。
「ダイヤを見つけるんだ!」
しかし、ダイヤの隠し場所は、すでにRUFの手に落ちていた。
ダイヤのため、RUFのキャンプを爆撃するよう政府軍に指示するアーチャー。
無数のRUF兵の中に、殺戮ロボットと化した息子の姿を見つけるソロモン。
そして、彼らを銃弾と爆煙が包み込む――。
はたして、ダイヤを手にするのは!?

……と、大体ですがこんな感じです。

「ダイヤが命! お金が一番」自己チュー男・アーチャー。
「ダイヤなんてどーでもいい! 家族を取り戻したい」悲劇のお父さん・ソロモン。
「危ないことは慣れっこよ。私の記事が不正を暴くわ!」暴走記者・ジェニファー。
この3人が軸となって話が進みます。
(ジェニファーはいてもいなくても同じ気もしますけど…)

事実を絡めてるせいかストーリーそのものは地味目。
でも、その事実がとにかくショッキングなので、映像は派手目。
終始、銃声が飛び交い、全編が血と死に覆われてました。
撃って、殺して、撃って、殺して、切って、叩いて、引き摺って……あわわわ。
いくら特撮でも刺激が強すぎます。殺してる側のほとんどが子供ってこともあり、映画であってもなかなか「本物ではない」と割り切れなかったですね。
その殺戮シーンが全体の7割を占め、残りは、行き場を失った難民達の悲劇とダイヤの裏にある闇。予告で感じた「アクションもの」のテイストは極々ちょっぴり。
そんななので、中盤は血と死の連続に胸焼け気味。
終わってみると心に残ったことが多く、「なかなか良い映画を観た」と充実感もありましたが、見てる途中は、メーター振り切って、むしろ「つまらない」と感じてました。

70点。(脚本:3/演出:4/映像:4/音楽:3/配役:3)

改めて振り返ると、「心には残ったが、好きにはなれない映画」です。
ノンフィンションフィルターを通すと、「内戦の悲惨さを訴える」以上に「ダイヤの不買啓蒙」に見えるし、フィクションフィルターからだとディカプリオの役柄がちょっとイマイチ。(利己的悪人に徹し切れず、最後の最後でいい人になっちゃうのが不満)
ディカぷーの演技はかなり良かったけど、でもこの映画の主役はどう見てもソロモン……ジャイモン・フンスーが主演男優賞のが正解だったんじゃないかなぁ。

ま、最後に「良かったね、ソロモン」と思えただけでも、この映画を見た価値はありました。
:: 映画(2008年まで) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 二瀬古 
コメント




※文中にメルアドやURLがあると弾かれます。管理人への連絡は、こちらに記載のメルアド宛にお願いします。
トラックバック URL
http://blog.nisekobox.com/trackback/63