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エラゴン-遺志を継ぐ者
エラゴン年の瀬も迫ってますが、相方が観たいというので、遊びに来る日までひっぱってでの鑑賞でした。(もちろん「日本語吹替版」で)
原作未読。予備知識もゼロ。
せいぜい、「指輪」→「ハリポタ」→「ナルニア」と来て、新たなファンタジーブランド登場か?ってくらいの認識での劇場突入です。

で。
見終わった感想は、「んー こんなもんかな……」
良くも悪くも王道で、それ以上に「大味」なファンタジーでした。
ファンタジー好きなら、雰囲気だけでそれなりに満足は出来ると思いますが、期待してたならガッカリすることは避けられないかと。
「ファンタジー大好き」が大前提。そうでもないなら、オススメは出来ない感じです。
これまた魔の「3部作」なので、3作まとめてDVDとかでも有りかも。
(そうはいっても、2作目も観に行くと思いますけど)

ネタバレ感想は以下。
ストーリーは、
農民の少年・エラゴンが、狩りの途中で拾った不思議な石。それはドラゴンのタマゴだった。タマゴから孵ったドラゴンは見る間に成長し、エラゴンを乗せて羽ばたく程に。そこへ、怪物や魔法使いが次々と襲い来る。
『ライダーを殺せ!』
彼らは、王国の覇権を握る悪のドラゴンライダーの密命を受けていた。
若きドラゴンライダー・エラゴンの冒険の旅が始まる。

……という感じでしょうか?

55点。(脚本:3/演出:4/映像:4/音楽:3/配役:3)

何から何までファンタジー。
悪者に追っかけられるお姫様という「お約束」な出だしから、主人公は両親が行方不明で伯父さん&従兄と暮らしてたり、その従兄と兄弟のように育ってたり、狩りの途中で”偶然”ドラゴンのタマゴを拾ったり?
いやはや、めっちゃ王道です。
王道すぎて、ドラゴンがでっかくなって話が動き出すまではちょっと退屈でしたよ。
ま、エラゴンが従兄とチャンバラごっこしてるシーンとか、拾ってきたタマゴと交換で肉を買おうとするシーンとかは、ほのぼのーっとしてて好きでしたけど。

メインはドラゴン……なわけですが、このドラゴンが結構クセモノ。
CGよくできてるなーってのはありましたが、全体通して、正直あまり魅力を感じなかったです。
理由は、
「生まれてからあっという間にでかくなるので、エラゴンとの絆を感じにくい」
「喋る(正しくはテレパシー)」
「弱い」
「デザインに特徴がない」
このあたり。

特に「あっという間」。
本当にあっという間にでかくなります。トホホなほどに。
月日が経つのが早い……とかではなく、肩乗りサイズまでは普通に成長するんですけど、飛ぶ練習で雲の間を飛び回っている内に、稲妻を受けてぐんぐん成長。飛んでっちゃったので、「行っちゃった……」とかサミシンボになってるエラゴンの眼前に身の丈数メートルのドラゴンがドーンっと。
エラゴンびびり。ドラゴン当人(当竜?)もビックリ。
そして、観客は唖然……と、まぁ、そんな感じです。

あと、これは単にこっちの思いこみから来るものなんですが、ドラゴンが女の子だったのにもガックリ。
喋らないならまだいいんですけど、かなりペラペラ喋る(テレパシー)ので、その都度スマートで頑丈で格好良くてちょっと獰猛なドラゴンのイメージが……。
吹替版で見たせいかもしれないですが、必要以上に女性的で、激しい戦闘シーンとかでも声の方に気を取られ、動きまで消化出来なかったです。

結局、「3部作」であることがまず大前提としてあるので、本作は「導入・はじまり」という程度しか話は動きません。
ドラゴンがでっかくなってからは、悪玉ドラゴンライダーの手下の魔法使いとの対決がメインで、反抗勢力の本拠地までの旅と仲間との出会いがサブ。
なにしろ主役のエラゴン&ドラゴンがまだまだよわっちいので、闘いもショボイもの。
ほとんどが、追っかけられて→助っ人登場→なんとなくやり過ごした?って感じです。

最後に反抗勢力の本拠地でクライマックスの大バトル!となるんですが、これも、押し寄せる蛮族VS反抗勢力の戦士の皆さんのバトルが地味に繰り広げられてる上空で、ディズニーランドのアトラクション映像の様なスピードだけがすごいバトルが繰り広げられ、地上も空も倒したのはほとんど偶然。てか成り行き。
正直なところ、「ひたすら空中戦で時間潰して、時間が来たからトドメ」……という悲しい「尺の都合」にも見えました。
地上じゃ何千って敵が押し寄せてたのに、味方にこれといって犠牲が出てなかったのもフシギ。

さらに、闘いの最後で、ドラゴンは痛手を負って死にかけるんですけど、これも死ぬのか助かるのか微妙なまま、エラゴンが気絶して暗転。
エラゴンが気が付くとドラゴンの姿はなく、ドラゴンは!?……って、あまりに何事も無く助かってて、拍子抜けでした。
「魔法使いを倒した英雄誕生。新しいドラゴンライダーの時代が幕を開けた!」
要はそのフレーズを最後に持ってきたかっただけみたいです。(トホホ)

キャラクターもそろったようなそろってないような感じだし、話がちゃんと動くのは「2」以降……ですので、「1」だけで単体の映画として評価するのがそもそも間違ってるんですが、かといって「2」以降とまとめて1作にしてたら、また恐ろしくワンパターンなファンタジーものになってそう……結局のトコロ、続き物(not シリーズもの)は難しいですネ。
基本的にファンタジーは好きなので、原作読んでみようかなと思ってはいますが、今作部分だけで3冊(文庫版)もあるのがなんとも……。
それだけ「映画じゃカットされてる」=「読み応えある」ってことなんでしょうけど、ちょっと手が伸びないです。


ちなみに、この作品観てて、日本の王道ファンタジー例えば「ロードス」とかも全然実写化とか可能だなぁ……とか、今更ながら思いました。ストーリーも海外のものにひけを取らないですし。(王道=「指輪」の眷属=ワンパターンってのは横に置き)
あの技術で再現されたエンシェント・ドラゴンはちょっと見てみたいです。
シューティングスターとかマイセンとか……さぞ美しいでしょうネ。
:: 映画(2008年まで) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 二瀬古 
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