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シャーロットのおくりもの
「シャーロットのおくりもの」オリジナル・サウンドトラック「奇跡は空からやってくる」
そんな「奇跡」の物語です。

原作はたしか読んだことあったと思います。クモの巣が〜ってほんのり記憶にあるので……いや、あれはスパイダーマン? 蜘蛛の糸??(いやはや)
一見して「ベイブのクリスマスVer.」って感じですが、「オープン・シーズン」が思ってたほど「動物モノ」ではなかったので、そのへんを補うべくの鑑賞です。
ストーリーは、
お乳にあぶれて殺される運命だった子豚を、少女ファーンはウィルバーと名付けて大切に育てる。
ウィルバーはすくすく育ち、やがてファーンの部屋では飼いきれず、おじさんの納屋にお引っ越し。そこには馬やガチョウやネズミや羊たち……そして心優しいクモのシャーロットがいた。
たくさんの友達に囲まれて大喜びのウィルバー。
しかし、彼は食用の豚。春に生まれた子豚は、クリスマスのディナーを飾る運命だったのだ。
ウィルバーを救え!……シャーロットの妙案が小さな農場に奇跡を呼ぶ。
果たしてウィルバーの運命は!?

……て、そんな感じです。

65点。(脚本:3/演出:4/映像:4/音楽:3/配役:3)

ストーリーは至って単純。
途中で「思いもよらない事件が!」とか「大切なファーンがピンチに!? がんばれウィルバー」とかそういう盛り上げ要素は全くありません。
上のはちょっと盛り上げてみましたが、
「子豚が食べられないように、クモの巣に言葉を描いてアピールする」
要するにそんな話ですネ。
子豚が主人公なので、真っ先に「ベイブ」を連想すると思いますが、もっとシンプルで童話的……劇中で、ガチョウが曰う「これがホントのマザー・グース」、このセリフに全て集約されてます。

ウィルバーが食べられないようにするには?
→ウィルバーを特別な豚だと人間に思わせる
→アピールの手段として、シャーロットが巣に言葉を描く
→人間が「奇跡ヤー」って詰めかける

……その繰り返し。
多分、一番の山場であろう「ウィルバーは食べられるかor助かるのか」ってあたりも、途中で結構どうでもよくなってきて、終盤は「シャーロットが生んだタマゴをみんなで見守ろう」て話にスライド。
そして、生まれた子グモの旅立ちを見守って、エンディング。
あらら?? 結局、主人公はウィルバー(子豚)なのか、シャーロット(クモ)なのか分からない感じです。そもそも一番初めはファーン(女の子)が主人公ぽかったんですが。
なんだか、視点が定まって無く、焦点もぼやけてしまってます。
なによりウィルバーがほとんど活躍しない(自分で何かするシーンがない)のが原因でしょう。たぶん、一番活躍したのはネズミくんだと思います。

シャーロットが描く「奇跡」にしたって、その都度ヤジウマが集まるだけで、これといって展開(「奇跡を描いたクモを捕まえろ!」とか)は無し。せいぜいヤジウマの中にいた男の子と、ファーンが仲良くなるくらいでしょうか?
たぶん、そういった「日常のなにげないことが出会いと別れのきっかけとなる」ってのを「奇跡」だと説いている……とどのつまり「道徳の物語」なんでしょう、きっと。

「日常のありふれたことが奇跡の連続なんだから、日々感謝して生きよ」
そういう、ちょっと宗教チックな物語でもありました。
(だから、あくまでも「マザー・グース」)

「可愛い動物大活躍」とかを期待すると、ちょっとガッカリで退屈かも。
所々にオモシロシーンやホロリシーンは盛り込まれてるので、小さいお子さんと道徳の教材として観るにはうってつけな感じです。
:: 映画(2008年まで) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 二瀬古 
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