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武士の一分
武士の一分盲目の武士の愛とプライドの物語。
監督・山田洋次ってことで、時代劇好きいらっしゃい。
主演・木村拓哉ってことで、キムタクスキーどんとこい。
相乗効果で、案の定、鳴り物入りの公開です。

正直、時代劇はそんな好きじゃない……正しくは「惹かれない」……んだけど、食わず嫌いは宜しくなかろう。今シーズンのもうひとつの時代劇「大奥」はたぶん観に行かないし……ってわけで、公開2日目に行ってきました。

ストーリーは、
毒味役の新之丞は、貝に中って失明してしまう。やがては役目も領地も失うであろう身を嘆くが、妻・加世の支えと、気の毒に思った藩主の計らい(そのままの地位で生涯養生せよ)もあって、徐々に平穏な日々を取り戻す。
しかし、その藩主の計らいが、番頭の島田に加世が口添えを頼んだ産物であること、さらには、口添えの駄賃として、加世が体を強要され3度応じていたことを知り激怒する。
加世を離縁した新之丞は、怒りと絶望のうちに島田に果たし合いを挑む。
薄風通り過ぎる河原で、対峙する島田と新之丞。
新之丞の『武士の一分』をかけた死闘の行方は……!?

て、そんな感じです。

65点。(脚本:3/演出:4/映像:3/音楽:3/配役:3)

貝に中って失明するまでに3割、失明して自暴自棄になって立ち直るまでに3割、島田との決闘で3割。
残り1割は愛妻・加世とのひととき……というより、小鳥と戯れる日々ですね。
やたらと小鳥シーンが多いこの映画。
好意的に見れば、「つがいの小鳥で夫婦愛を表現して、ベタベタな昼メロ調になるのを避けた」とも取れますが、「尺が足りないから誤魔化した」ともちょっと見えます。
一番のポイントである「愛する妻」ってのが、せいぜい病床のお世話でしか描かれなかった(軽口たたき合ったりして「仲が良い」ってのはありましたが)ので、後半で義憤に燃えてるのも、「愛故に」とかではなく、「俺のシマを荒らしやがって?」風のなんだか不良のケンカと同レベルにしか見えず。
「命をかけて護りたい愛がある」
後日、CM見るたんび、そうだったかぁ???って首傾げましたよ。
あと、「活劇」ではないためか、基本的に舞台が狭!
ちゃんとセット組まれてるのは家くらいで、他は映画村とその辺の河原。
学芸会とかで演じられそうな位、コンパクトでした。

役者陣はというと……。
キムタクだからケチ付けるワケじゃないですが、やっぱ、彼はビミョーでした。
なんつーか、「極端」なんですよね。感情表現とか。
普段のシーンも、基本的にボソボソ喋るから、下っ端にしか見えず。
三村家はそこそこいいお家みたいですが、全く伺えなかったです。
加世役の檀れいの方は、なかなか良かったと思います。
でも、やっぱ元宝塚だけあってか、やけにハキハキしてて、「夫をたてる良き妻」ってより「気が強い超行動派」なイメージでしたね。
町で侍引っかける茶屋の娘……とかが合ってそうな感じ。
あと、桃井かおりとかベテラン勢はさすがでしたけど、見慣れすぎてて、新鮮さは無かったです。

結局のトコロ、「地味で無難な時代劇」って感じでした。
派手なアクションがあるわけでも無し、粋な台詞まわしがあるわけでも無し、味わい深い雰囲気が漂うでも無し。基本的に時代劇が好きで、時代劇ならそれなりに満足出来る……そんな人向きかと。
TVとかの取り上げられ方は、もっぱら「時代劇に馴染みのない若い女性向き」でしたが、私には「時代劇好きなシニア向き」って取れました。
:: 映画(2008年まで) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 二瀬古 
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