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ラフ
映画「ラフ」オリジナル・サウンドトラック「ラフ」見てきました。
あだち充はあんまり好きじゃない……というか、あの人の描く恋愛感は私のとはちょっとチャンネルがズレてるらしく今ひとつ理解できなかったりしますが、やっぱり見ないことには理解するもないも無いので。
あと、いつまで毎週のように映画行けるかも分からないから、行けるうちはなるたけ観に行こう……てなわけで独りで寂しくレイトショー鑑賞です。
(しかも、この日は1日で1000円DAY)

とりあえず原作は未読。
それ以外の前知識は、
・主題歌はスキマスイッチ
・音楽が服部隆之
・主役は速見もこみち&長澤まさみ
・実家が両者和菓子屋
・「タッチ」で言う野球が、水泳

と、ラテ欄広告並。
映画レビューなども一切未見で、劇場突入でした。
50点。(脚本:3/演出:3/映像:3/音楽:3/配役:3)

何もかも「たいら」な映画でした。
ストーリーは、山も谷もなく平坦。
登場人物は、個体差が無く平凡。
演出も、可もなく不可もない感じ。
なんとも「たいら」で……まぁ、言っちゃうと、盛り上がりのない作品でしたよ。

場面場面で、「なんとなくここは盛り上がりそうだ」と思わせるネタ振りはあるんですが、振ったままオチはなく次の場面に強制移動……ひたすらこの繰り返し。
暗転でシーンが切り替わるのが多すぎて、気分も切れ切れになるし、実際時間もバンバン過ぎていくので、なんか集中できなかったです。
たぶん人物の設定とか端端の展開は原作を追ってるんだと思いますが、いかんせん短い尺に無理矢理詰め込んでるので、原作で出てくると思われる「ちょっとした良いシーン」とか「ちょっとした笑えるシーン」とか、そんな「ちょっとした」がことごとく無いんですよね。
だから、「生い立ちに絡むロミジュリ要素」も「一直線な青春も」、キャラクターの性格も見えず、結局、「『主人公とライバルとその間にヒロイン。あと横恋慕する女の子』な、あだち充の王道パターンだね」……そんな印象で終わってしまいました。

登場人物と言えば、描かれ方もそうですが、配役もまずかった感じです。
長澤まさみは、なんかやたら水着のアップが多くてプロモビデオみたいだったし、目の下にクマができてたのも気になりました。
それから速見もこみち……は、いくら何でも高校生には見えない……です。
高3はともかく、高1は無理! ひとりだけでかすぎるのも違和感ありすぎ!!
なんで、彼なのさ!
どう見ても「今が旬!」な2人の宣伝にしか思えない配役です。
いくら非現実世界の映画でも、テーマが純朴な青春ラブストーリーなんだから、せめて、もっとキラキラしすぎない現実感のある純朴な役者を使って欲しかったです。

配役のことはもうひとつ不満が。
と・に・か・く! 先生役の八嶋智人がうざかった!
合うとか合わない以前になんであんなキャラ? あんな演技??
「ウォーターボーイズ」の竹中直人でも目指してるんでしょうか?
ひとりだけ「UDON」のようなテンションだったので、起伏の無いストーリーがなおさらのっぺり見えてかなり逆効果だったように思えます。
あのキャラがあったから、途中「結婚したんだ!」とかクスッと来るシーンもありましたけど、でもそれでもプラスよりマイナスが大きかったですね……。

不満ばっか言ってますが、実はまだあとふたつあります。

ひとつは「水泳」シーン。
プロのスイマー(?)さんが泳いでる部分はともかくとして、本人部分がひどすぎます。
本業じゃないからスピードが無いのは仕方ない気もするけど、でも水泳がメインの映画で「仕方ない」ってなんか違う感じが……。
せめてクロールのフォームぐらいもっと練習して欲しかったですよ!

もうひとつは「スキマスイッチ」起用。
結局コレも「旬の人を使ったれ」でしかなかった感じです。
主題歌の「ガラナ」はともかくとして、劇中で挿入歌として使用された「ふれて未来を」「全力少年」「奏」……あれってなんの意味があったんでしょうね。
スキマを知ってる人なら、曲の雰囲気フィルターを画面に掛けることもできますが、そうじゃない人には、あまりに本編に関係のない歌詞なので、困惑させるだけだと思いますが……。
スキマ好きとしても、あそこは「曲を聴く」だけのシーンになっちゃってました。
(劇中で流れた3回とも、唐突に始まり唐突にフェードアウトしていくから、ひたすら残尿感のような気持ち悪さだけが残るし……)
せめて歌無しのアコースティックバージョンとか、歌のまま使うとしたら、例えばカーラジオから流れてくる……とか、そういう劇に馴染む工夫が欲しかったです。

……振り返ると「○○して欲しかった」コレばっかですね。
結局、「実写版タッチ」の2番煎じ映画だったってことでしょうか。
基盤は爽やかでもどかしい良質なラブストーリーなので、それをもちっと大事に膨らまして欲しかったです。


ちなみに、22時からのレイトショーで見たんですが、なんと、観客は自分を含めて5人でした。さすがにここまで少なかったことは、通ってるシネコンが出来てから一度も無かったので、かなりビビリ。(「少ないな」って日でも、30人はいました)
う?む……やはり、世間の流れって、なかなか真理に近いのかも。
:: 映画(2008年まで) | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 二瀬古 
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